スバル サンバーディアス スーパーチャージャー整備日記 2009年12月29日


ようやく基本整備
 
 納車後、取り敢えずは走行が快適になるような作業を優先しましたが、いよいよ基本作業です!

外観、内装共に綺麗で走った感じも非常にスムーズで丁寧に乗られていた事は分かりますが、一通り基本事項は整備しておきませんと何が起きるか分かりませんので。

 

ポルシェな?エンジンルーム
 今となっては珍しいスチールバンパーを開けると4気筒エンジンが見えます。
3気筒が主流の軽自動車にあって最後まで4気筒、しかもスーパーチャージャー搭載という拘りにスバルを感じます。

この4気筒、実に「室内音」が心地良いんです。
コモった音が丁度バイクの集合管サウンドを静かにした感じで長時間耳に入っていても疲れません。

トルく不足を心配していましたが、SCのお陰か、全く不満はありません。
実に素晴らしい車です!!



タイヤハウスからアクセス
 今回はタイヤハウスから作業しましたが、荷室の蓋を外した方が楽だと、作業後に気付きました(爆)。

ますショックアブソーバーを外し、次に右後輪のタイヤハウス内の樹脂カバーを外します。

こうして見ると箱スカと全く同じショックとコイルが別々のセミトレーリング形式サスペンションです。
車高落とすとハの字切らないかな?とちょっと思ったのは内緒です(笑)。


ベルト
 最初にエアコンコンプレッサー、SC(スーパーチャージャー)ブロアを駆動するための2本のベルトが現れます。



こんな感じ...(汗)
 これはエアコンベルトのアップですが..

まぁ、切れても走行に支障は出ませんが、換え時ですね。



ベルトを外します
 2本のベルトなので2個のテンショナーを緩めます。

1つはクランクプーりーとSCの間のテンショナー、もう1つは画像左端にちょっと写ってるSCとオルタネーター用ベルトテンショナーです。



これがSC用
 このプレートの裏にテンショナープーリーが付いてます。
テンションを緩めた後、取り外します。



タイミングベルト
 上記2本のベルトを取り外したら、クランクプーりーを外さなければなりません。

MT車ならギヤを入れてやれば普通のソケットレンチ等で外せるかもしれませんが、AT車は無理。
ロッキングツール+ソケットレンチが正規でしょうけど、私はインパクトレンチで対処しました。

その後クランクプーりーを抜き、カバーを外すとタイミングベルトが露出します。



外す前に1
 基準位置を出します。

クランク側はプーりーの合いマークとクランクケースの突起を合わせます。



外す前に2
 カムシャフト側はカムスプロケの合いマークとヘッドの凹みです。

この2点を合わせるのにクランクを回転させなければなりませんが、プラグ4本を抜いてやれば手で回せます。

マーク2つが合ったところでベルトテンショナーを緩めてベルトを取り外し、新しいベルトを取り付けて、今までと逆の手順で各ベルトを交換しながら組みあげます。



これが交換した部品
 真ん中の青いプーリーとベルトはSCのブーストアップを企んで入手したブーストアッププーリーとベルトです。

残念ながら私のサンバーの型式には合わなかったです...(涙)

ベルト類の他にウォーターポンプとタイミングベルトテンショナーも新品に交換しますが、これらは全てネットオークションで入手した物。
便利な世の中ですね〜



嬉しいプライス
 軽自動車の利点の1つは「部品が安い」という事です。

ポンプで数千円♪

因みに取り外したポンプはまだ使えそうでしたが、テンショナーはベアリングが明らかにガタが多くなっており、交換時期でした。



組みあげ
 エンジン回りをホワイトガソリンで洗浄。
ベルトを元通り組み上げて完成〜

これで当分メンテナンスフリーなはず。



忘れちゃいけません
 ウォーターポンプを交換したのでクーラントにエアが入ってます。
エア抜きしなきゃならないのはどういう車も一緒なんですが、軽バンはラジエーターが前でエンジンが後方(ミドシップやRR)という事が多いので冷却水の経路も長くなりエアが抜けにくくなっています。

エンジンルームはこのブランキングプラグが付いたパイプでエアを抜きます。

あとはラジエーター側なんですが、フロントを可能な限りジャッキアップして水を回してやると良いようです。

 

試走は..なし
 今回は通常のメンテナンスなので走りも全く変化はありません。
強いて言えば「安心感」が向上したくらいでしょうか。

赤帽に使用されている事からも耐久性には折り紙つきのサンバー、この先ずっと活躍してもらいます!!

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