箱スカ素人レストア日記

私が箱スカを手に入れた時から現在に至るまで。感動の?(笑)ヒストリー


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 ここに記述した数々のウンチクは自己流で得たもの、正式に勉強したもの、書籍や雑誌から得たものもあります。
いずれにせよ、得た情報をそのまま発信するのでは無く、実際に自分でやってみた結果を書いているつもりです。

 しかしながら、板金などやった事の無い、あくまで「素人作業」であり、プロの作業とはそのクォリティにも大きな差がございます。
「勘違い」、「思い込み」も多々ある事と思いますし、間違っている事も
あるかもしれません。
そんな素人が自力レストアにチャレンジした様子をお伝え出来ればと思います。
間違い等はやさしく(笑)
ご指摘下さいませ。

 

箱スカ入手
 それは転職によるUターンで地元東京に戻ってきた時でした。
当時は2代目愛車の
カローラレビン(AE86)をイジくり倒して車検が取れない状態(当時は今の様に規制緩和されていませんでした)になり途方に暮れていたのです(笑)。
以前の勤めは残業3桁時間のハードな業務、その分給料はそれなりだったものの、将来の事や自分の立場を思案の末、地元に戻る事を考え転職しました。
今度は当時バブル経済の絶頂期、人気最低の職業に(笑)、「安定」と引き換えに一気に
大幅月収ダウン(約半分!)によってハチロクは走る事無く、車庫で眠ったままでした。
 そんなある日、学生時代の友人の結婚式で久し振りに合った別の友人(現R-moon代表)が箱スカに乗っている事を聞いたのです。仕事で入手したボロボロの箱スカを苦労して動くように手入れしたとの事。
さらにこの友人は奥さんが御懐妊でこの箱スカを売りたいとの事!急遽友情価格の10万円で売買成立!!!!(喜)←当時は10万は格安ですが、それほど高価な車ではありませんでした(綺麗なGT-Rでも300万程度)。
 しかし困った。当時の私はその格安の10万さえ捻出できない経済状況(笑)。仕方なく趣味のオーディオ一式やワープロ(懐)、その他手持ちの家電品を端から売り捌き、資金調達しました。
今の様にネットオークションもありませんでしたから結構大変でしたね。
日常生活は味気ないものになってしまいましたが、GTーRでは無くGTでありますが憧れの箱スカが格安で入手できたのです。
嬉しかった!

 

 

(ボディ編)

我が家に持込んだ箱スカ
この時は希少な「埼55」ナンバー。渋い...
ガレージはホームセンターで片持ち屋根、いわゆる「カーポート」を買ってきて自分で建てた。
約3万円。この頃は1台分のスペースでした。

 

 

レストアって...
 念願の箱スカを入手にたは良いものの、現状ではとても満足に走れない状態。
当然エンジンはノーマルのL20にシングルキャブ、ミッションは4速、クラッチはトップ4速で滑り放し。
内装も年式相応のヤレで、良い味といえばそれまでですが、どう見ても「フルレストア」の要有りです。
 しかし、車両代金10万円が精一杯の私です(恥)、フルレストアを板金屋さんに頼むなんて到底無理無理...
「自分でヤルしかない」!!

 

 

という訳で分解を開始!!
ボルトは錆びのため「ポキポキ」と折れていく...(笑)
外から見えなかった所には無数の錆び。
「大丈夫なんだろうか...」
不安が過る...

 

 

まずは道具だ
 レストアに当たって、オールドタイマー誌等を参考に、道具を揃える事に。
昔からバイクや車イジりは日課のため、電動工具等は持っていました。しかしレストアには塗装が付き物。まさか缶 スプレーで塗る訳にはいきません(缶 スプレーで箱スカGT-Rを全塗された猛者もいらっしゃいますが(笑)←後に友人となります)。
やはり「コンプレッサー」が必要
今でこそホームセンターに破格値で売られているコンプレッサーも、当時は置いてあるだけでも珍しい状況。
そんな中、近所のホームセンターで当時としては格安の39,800円の物(1馬力:750w)を発見。
 しかしここでまた問題が!!
「お金が無い」...(笑)
そうです、既に新しい仕事に就いてはいたのですが、ハチロク時代のパーツ代の支払いで余裕は全く無し...
仕方なく大枚叩いてチューニングしてあったハチロクを格安で売却(泣)、レストア費用に充当しました。
これでハコスカが完成するまでは、「チャリンコ」が足です...
 という事でコンプレッサーを購入。
勿論ガンも購入しました。当時コンプレッサー&ガンによる塗装の知識が全く無かった私は、とりあえず近くに売っていたガンを買ったのです(口径や重力式、吸い上げ式の違いすら分からずに(笑))。
とにかくこれで塗装の準備は完了...の、はず...

 剥離剤で旧い塗装を落とす。
すると、何層もの「地層」が...(笑)
塗っては剥がし、塗っては剥がし...この繰り返しで剥離していきました。
 その後効率の良い方法を発見。
ワイヤーカップです。
ガレージに「グィーーーーーン」というディスクグラインダーの音が長きに渡ってこだまするように...
 
 
剥離剤について
 剥離剤はホームセンター等にも売っていますが、大掛かりなレストアを行う場合は塗料屋さんで業務用を購入した方が、格段にリーズナブルです。
また、塗布には木製の刷毛を使用する事。
プラスチック製の刷毛では当然の事ながら「溶けて」しまいます(体験済み 笑)。
そして、暖かい日に剥離対象部品を十分に日光に当て暖めておくんです。
剥離剤は「温度」によって反応がかなり変化します。
寒い日に行っても塗料はなかなか浮いてくれません。
そんな時はストーブ等で暖めましょう(火事には注意!!)。
 更に、剥離剤は劇物で、とても刺激があるので、跳ねたものが目に入らぬ様、ゴーグル等の防護もお忘れ無く。
痛い思いをするのが趣味の方はこの限りではありませんが...(笑)
 最後に、剥離剤と共に流れ落ちた塗料は、下水に捨てたりしないで、不燃物のゴミとして居住する地域の条例に従って処理しましょう!
 

 そしてクレーター状に腐食が進行した錆部分は錆処理剤(この時は錆転換剤である「錆チェンジャー」を使用しましたが、今ではより高性能な薬剤があるようです)を塗布、錆の再発を防止します。
 
 

 

 きれいになったフェンダー内側。
放っておくと、あっという間に錆が...

今だったら迷わずFRP化してますね。
 
 

 

 そして錆防止に「亜鉛コーティングスプレー」を塗装、その上に飛び石からの保護に「クッションペイント」を塗装しました。
 これらは市販のスプレー塗料を使用しました。
ラッカー系という事から、当初耐久性に疑問がありましたが、約6年経った時点(記事作成時)も塗膜は維持されています。

 
 
 
ガン
 塗装に使用使用するガンですが、これは良い物(少々値が張っても)を揃えましょう。
私が最初に購入したガンは、ホームセンターでは比較的良く目にするメーカーの物でした。
しかしその品質は見ただけで「?」でした。
穴の周りのバリ、等々...
最初はこれしか手に入らなかったので、仕方ない部分でもあったのですが、その後近所のホームセンターにニューマチック(空気動力)製品の大手、「イワタ」のガンが並びました。
その製品を手に取っただけでも、明らかに先の2流品とは違います。
高額(とは言ってもプロ用では無いのでそれなりですが)ではありましたが、思い切って購入。
その結果は、高い代金を払うだけの事はありました。
 「素人なんだから良い物は要らない」
こんな言い方もありますが、この場合逆に
 「素人で下手なのだから、道具は良い物を使い、足らない腕をカバーする」
という感じです。
このガンのように、道具の善し悪しが結果(仕上がり)に直接影響するような物は、奮発して良い物を揃えた方がベターだと思います。
 ガンのノズル口径ですが、私は1.3mmと1.5mmの物を使いました。
また、塗料のタンクがガンの上方に付くもの(落下式)、下方に付く物(吸い上げ式)の2種(正確にはもう一つ「圧送式」というものもありますが)があり、吸い上げ式は大容量のボトルが付くので、主にサフェーサー用に、落下式は小型のボトルで軽量なため、仕上げ塗装用に使い分けています。
現在ではより塗料を効率良く噴霧するHPLVガンという種類の物もあるようです。
 
 

 トランクルームです。
ここはお約束の湖と化してました(泣)。
水を抜いてみると
スペアタイヤ部分には広範囲の錆が...
 一生懸命ワイヤーブラシで落とし、錆チェンジャー&ジンクコートで下塗り。
更にクッションペイント(荷物を入れる事を考え、傷防止に)を塗布、最後にボディと同色の赤に塗装しました。
 こういう囲まれた狭い部分は塗るのが難しいです。飛散した塗料のミストで何も見えないんです...

 
 

 

 これが問題のドア下端部分。
トーチで炙って塗膜、厚塗りのパテを剥いでいくと...そこには大きな穴が...
 そこで思い切ってサンダーで大きく切り取りました。そこにボンデ鋼板(ボディに使われる防錆処理した鉄板)を溶接しようと試みましたが、やはりアーク溶接では駄 目!
熱でドアまで歪み、穴は開くは...(笑)
 そこでFRPで穴を塞ぎ、あとはパテで面を出したのですが、ここは凹形状なので面 出しが非常に大変でした。  少々妥協した場所でもあります(今後修正予定)。

 
 
 
錆びる場所
 だいたい「錆び易い所」というのは決まってきますよね。
要は「水の溜る所」な訳で、私の箱スカで錆が集中していた所は...
(1)トランクのスペアタイヤ・スペース
 ここは「海」になっていました(笑)。恐らくトランクのモールが劣化し、そこから雨水が侵入、錆びたものだと思います。穴が空いていなかったのが救いですね。
(2)ドア下端
 ここが一番苦労した場所です。
錆を取っていったところ、見事に大穴が開きました...ここには本来裏側に「水抜き」の穴が開いているのですが、ホコリや泥等で穴が詰まり、ここに雨水が溜る事によって穴を開けたのでしょう。
(3)サイドシル
 ここにも穴が...という事は中にも錆びがある筈ですが、袋状のこの場所は物理的に直接の錆除去は不可能。そこで「錆チェンジャー」を出来る限り流し込み、更に「ジンクコート・スプレー」を吹き込み、最後に「発砲ウレタン※」を吹き込みました。これなら当分は大丈夫な筈...
今は強力な錆防止塗料(例:POR等)があるので、それらを工夫して吹き込めば良いでしょうね。

※発砲ウレタン:FRPの型取りなどに使われる樹脂。発砲スチロールでは無い。私が使ってみたのはスプレー式で、膨張して固まるもの。例えばサイドシル等の袋状の場所に流し込むと、発砲ウレタンによって満たされるため、水の侵入を防止できます。また、共振をある程度防止できるので、断熱防音効果も期待できます(私の車では無意味ですが...(笑))
参考商品名:セメダイン ハイスパンフォーム 
 
 
 

 剥離が終わり、いよいよ下地塗装です。
剥離した写真が無いのは、剥離状態で放っておくとすぐに錆びてしまうため、一刻を争って?塗装したからです。
青空レストアラーの辛い所ですね。
因に使用したサフェーサーはラッカー系の白です。ラッカー系にしたのは乾燥が早く修正が楽だと思ったので(これは実は失敗)白いサフェーサーは上に塗る赤の発色を良くするためです。

 

 

 で、赤を入れるとこんな感じです。
ここまで来ると先が少しだけ見えてきます。
「早く走りたい〜!」

 
 

塗料のタイプについて
 現在一般に車の塗料は「ウレタン系」と言う主剤と硬化剤を混合して使う塗料が使われています(最近では環境汚染のため、水性塗料もかなり研究されているようですが)。このウレタン系塗料の特徴は塗膜の強度があり、傷や紫外線等の影響が少ない事です。デメリットとして乾燥が遅い(自然乾燥の場合)、「ハジキ」易い、塗装には大掛かりな装置(ガン&コンプレッサー)が必要で缶 スプレーに出来ないという事です。

 一方カーショップ等で売られている自動車用スプレーというのは「ラッカー系」と呼ばれる物がほとんどです。ラッカー系塗料の特徴は主剤と溶剤のみですので缶 スプレーとして使用でき、乾燥も早く、被塗装物への密着性も良く塗り易いという事です。また、「色の風合い」を重視する超高級な塗装では、逆にラッカーを使用する事があるようです(ウレタンは艶が派手なので落ち着いた艶のラッカーを選ぶのだと想像します)。デメリットは、塗膜の強度はウレタンに劣り、傷も付き易く耐久性はあまり優れていないという事です。

 当然コンプレッサーを買ったくらいですから、上塗りはウレタン系を使用するのですが、何分初めてのウレタン塗装です、上手く行くのだろうか...

 下地であるプライマーサフェーサーですが、これは塗料の「食い付き」を良くし、塗装面 を平滑にするための下地塗料です。
本来上塗りがウレタン系ならばサフェーサーもウレタン系を使用しなければならないのですが、当時私はそんな常識も知らず、下地は乾燥の早いラッカー系の方が何かと楽だと考えてしまったのです。実際、プラサフを塗ってパテを塗って平面 を出してまたプラサフを塗ってという一連の行程の繰り返しは、ラッカー系を使用したため、時間的には待ち時間が少なくて済みました。

しかし、ラッカー系とウレタン系では塗料同士の食い付きが悪く、剥がれ易い事が後になって解ったのです...

※例外として、缶スプレーで2液性のウレタンも存在します。これの構造は缶の中が二重構造になっていて、硬化剤が缶 の中で密閉された容器に入っており、使用する時点でノズルを一旦強く押し込む事によってその容器に穴を開け、主剤と混合するという物です。非常に画期的な物だと思うのですが、難点は高価(1缶 2,000円以上!)なのと、色の種類が少ない(黒/透明/赤等)事です。

また、ホルツの缶スプレーは「1液ウレタン」という物が存在します。これは完全なウレタン塗料とは言えませんが、ラッカー系に比べ、明らかに塗膜が丈夫です。私もバイクのカウルやタンクで試したのですが、密着性も良く、剥がれ易い樹脂にもしっかりくっ付いています。これなら実用になりそうです。自動車用ですので、各メーカー各色揃っています。しかしネックはやはり高価な事。この缶 スプレーでオールペンを試みるのであれば、一体いくらになるか?部分塗装には最高でしょう。

 

 

(機関編)

 

 

いよいよ中身だ!
 外装の錆び落とし&塗装&板金もほぼ終了しました。
いよいよ「中身」の装着に入ります。重要な部品は思い切って新品に交換、そのメニューは
・ソレックスφ44キャブ
・φ48等長スチールタコ足
・φ75シングルスチールマフラー
・NISMO MK63 4podキャリパー
・ベンチレーテッドディスク
・7/8ブレーキマスターシリンダー
・リヤブレーキライニング&ドラムピストン
 以上が新品です。レストアにあたって「ブレーキ周りだけは新品を!!」という決意はありました。やはり「命」を預ける部分ですからね。
その他にも細々と新品部品は使用しています。
・R200LSD(ファイナル:4.375)
・WAKO CD1200(CDI)
 これらは中古
 その他、交換した部品は数知れず、「新車」並みとは言えないものの、見違える程の車にしてやるのです!

 

 

 インパネはまだこんな状態...
ちょっと憂鬱になる瞬間ですね(笑)。
純正のインパネはしっかり水洗い(一緒に風呂に入って(笑))、保護剤を塗りました。

 

 

エンジンは
 エンジンはさすがにノーマルの「L20」では、交通の流れに乗るのが辛いので、「L28」に換装、どうせなら「L28改3.1」と行きたいところですが、残念ながら資金がありません...
タコ足(φ48)とキャブ(ソレックスφ44)、輸出用純正カム(68度)によるライトチューンで我慢します。ノーマルよりかは遥かにマシなはずです。

 

 解体屋で購入したL28。
ヘッドはN42、ブロックはF54のローレルに載っていたものです。
ローレルは箱スカとオイルパン位置が同じなので、無加工ボルトオン。
せめて雰囲気だけでもフルチューン(笑)と、ブロックを青メタに塗ってみました。

 

 

エンジン搭載
 さてL28の搭載ですが、色々試みた結果、足場用の短管が一番安上がりに、便利だという結論となりました。
建築材料屋さんで4mを4本購入、それぞれ半分の2mに切って「ヤグラ」を組みます。そこにチェーンブロックを下げて、あとはエンジンを吊り上げて載せるだけ。
使い終わったヤグラは分解して、次回に?(笑)備えるのです。
当時、格安のエンジンクレーンなんてありませんでした。あったら絶対買っていましたね(笑)。

 

「お約束」のポーズです(笑)。
不思議と、こういう場面ではエンジンルームに潜り込みたくなるもんですね(笑)。

 
 

ボルト・オンじゃ...
 タコ足は某有名L型チューニングショップから買ったφ48のスチールです。
L28ノーマルにφ48は太すぎるとも思いましたが、後々(3.1化の望みを捨てないで(笑))の事を考えて、敢えて太めのタコ足を選択したのです。
しかし、こいつをそのまま装着すると6本のうちの1本がどうしてもステアリングリンクと干渉するのです。
仕方無しに叩いて逃げようとしたのですが、辛うじて当たらないまで叩いたら、三日月状まで潰れてしまいました。これじゃぁ使い物にならん!!
思い切って干渉する1本を切断!!φ50パイプを輪切りにして取り回しを変えてやりました。
 後でタコ足を見ると、「S30」の刻印が...ヤラレタ...

 

 タコ足付属の2イン1サポートです。
こいつも要加工でした。
そのままではマフラーが地面に向かってしまうのです(笑)。つまり角度がおかしく、付けられないのです。
そこで、サポートに切り込みを入れて角度修正後、アーク溶接しました。

 
 
 
燃料系
 燃料系も大幅に変更します。
ノーマルはエンジンに装着されている「メカニカルポンプ」です。これは論外なので外します。その代わりに電磁ポンプ(NISMO)を2基、トランクルームの燃料タンク直近に設置。さらにコレクタータンクも装着しました。
しかしこれだともう1基ポンプが必要(コレクター/エンジン間)なんです。ま、現在の所問題無く走っているので、機会があったとき、増設します。

 燃料タンクの後ろに合板にアルミシートとアルミアングル材を使って安全タンク「風」に(笑)。
そこに電磁ポンプとコレクターを設置。
 エンジンルームにはレギュレーターを装着しました。
この時はキャブのファンネルはオーソドックスな形状です。後に「カールファンネル」に交換します。
 タペットカバーは少々汚いのですが、後に友人(この車の元オーナー)が鏡面 加工のプレゼントをしてくれました。

 
 

ボディ仕上げ
 窓さえ付いていなかったボディに、新品の窓枠やウェザーストリップを付けて形にしていきます。
窓枠はゴムのハメ込みなので、「紐」をグルっと巻いて、車内に引き込んで引っ張れば、簡単に枠をはめる事ができました。思ったよりも簡単。
 フェンダー無し、ドア無しの状態で、家の前を走り回って、もう、気分だけはワインディングを疾走してました(笑)。
写真右のZは友人のHLS30(DATSUN280Z)です。

 

 

車検へ!!
 車もほぼ完成し、いよいよ車検です。
エンジン換装、車高調整サスペンション装着、車高の大幅ダウン(-9cm)、キャブの装着、等々、確実に「構造変更」が必要です。
最初は、これも自分でやろうかと、参考書籍を揃えたりしましたが、さすがに長期に渡るレストア作業で、身も心も疲れ果 て、高額な出費は痛いものの、業者に依頼しました。

 積載車で公認車検取得業者に運ばれて 行く箱スカです。 この姿を見送った時の感じは、何とも言えませんでした。(嫁に出す父親の気分?(笑))
ナンバーが付いて戻って来るのを、首を長〜くして待つ事となるのでした。

 
 
 
 

 かなり簡単に書きましたが、以上のように、初めての素人フルレストアは無事完了しました。
期間にして、約1年半、試行錯誤の連続で、正直長く苦しい日々でした。何しろ車に乗れないのですから...
バラバラの車を見る度に、「本当に走れるようになるのだろうか?」そんな不安が脳裏をかすめる事は、一度や二度ではありませんでした。
しかし、完成した愛車を見たら、そんな苦しみは忘れ、自分で自分の車を造り上げた喜びが沸いてきたのです。
 所詮、素人が見よう見まねでやったレストアです。プロの仕事とは比較にはなりません。しかし、自分でやったという満足感は、仕上がり云々を問題としない程、大きいものです。

レストアも完了、ナンバーが付けば、晴れて公道に!!そして、ポテンシャルアップのための、チューニングだ!!
Tune」に箱スカのチューニングを順次掲載予定です。