VW パサートワゴンドレスアップ日記 2011年01月29日


幸せは突然に!?
 新年早々に我が家にやって来たパサートワゴンですが、まずは車の特性を掴むためにチョコチョコ走りまわっていました。
人生初の5速オートマは非常にスムーズに感じられ、街中に限って言えば十分なパフォーマンスと感じました。
まぁ、50馬力そこそこのミニでも街中は十分ですから、その街中で不十分だったら困るんですが...(汗)

そして「足」の確認をすべく、いつもの2連続コーナー、通称「小垂水」へ♪
「なかなかシッカリした感じで曲がって行くじゃね〜か♪」
と2つ目のコーナーを抜けると、突然パワー感が無くなり失速...

走行は続けられるものの、明らかなパワーダウンと不安定な排気音、何だか経験ある症状です。
箱スカで良く1番のプラグコードが抜けるんですが、それと良く似ています。

そのまま家に戻りトラブルシュートです!!

画像をクリックすると拡大画像が表示されます

 

まずはプラグの火花を見たいのですが...
 症状から1気筒が死んでる模様
箱スカだったらすぐさまプラグ外してクランキングで火花チェックするところですが、コイツのエンジンはプラグが見えません...

今時の車っぽいダイレクトイグニッションなんで馴染みのデスビもプラグコードも存在しません。
かろうじて露出している1番にそのダイレクトイグニッションコイルが顔を出しています。
その1番が不良だったりするとラッキーなんですが、残念ながら?1番は正常でした...

仕方なくプラグへアクセスするためにインマニの分離作業です。

 

取れた.
 しかしダイレクトイグニッションコイルの上にあるインマニのブランチはどうやって外すんでしょう...(汗)
良く観察するとサージタンクとの間に変な板があり、どうやらココで分離出来そうです。
ボルトを緩めて前方にあるエキセントリックボルトを回すとインマニが分離出来ました♪

接合面にはゴムのシールがあるので本来は要交換ではないかと思います。
しかしそんな呼び知識も無いので準備出来ず、再使用決定!
損傷が無ければ大丈夫でしょう。

インマニ左側を外すと千鳥配置のプラグホールが現れV型である事が良く分かります。

※画像はコイルとプラグを外してあります。


何だか旧車のツインカム風
 シリンダーヘッドカバーが現れました。
2T−Gに1気筒足した感じです(笑)

コイルにプラグを取りつけ、クランキングで火花チェックをします!
でもコンピューター仕掛けの車でこの昔ながらの手法が通じるのか不安でした...
「端末繋いで診断しないとダメなんじゃ?」
と、その心配も無用だったようで、クランキングで火花チェックが出来ました♪


睨んだ通り
 プラグの焼け具合では判断出来ませんでしたが、火花は一番奥の5番が飛んでいませんでした。
熱的には一番厳しい場所なのでコイルがパンクしてもおかしくはありません。
念のためコイルを他の場所に移動してみると症状が移るのでコイルに間違いないようです。


何て厄介なんだ...
 不具合箇所は特定出来たものの、こんなコイルの予備も無く、汎用では無いのでどうにもなりません。
そこでVWディーラーの友人に廃品を借りてきました。
新し目の車両からの取り外しみたいですが似たような形なんで流用OKだろうと思ったのですが...

全く互換性無く火花が飛びませんでした(コイルの特性が違うんでしょうね)。


大丈夫かなぁ...
 仕方なく新品部品を買うハメに...

しかし純正はきっと凄い値段なんで純正社外品?を購入
某国製で不安になりますが、VW純正部品の名を掲げているからには大丈夫なはず、いや、大丈夫であって欲しい...(汗)

一応他の気筒も壊れる可能性高いので全シリンダー分購入しておきました。


修復
 不具合だった5番はマニホールドが邪魔をするので唯一そのままアクセスできる1番に不具合コイルを移しておきました。
新品部品入手後、その1番を交換すると無事復活!!


 

進化のデメリット?
 輸入車に限らず国産車もデスビを廃したダイレクトイグニッションは今となっては当たり前の機構かもしれません。
しかし専用部品となるため万が一の場合の融通が効かないのが困るところです。
確かにデスビが無くなればトラブルの要因も減るとは思うのですが、今まで1つのコイルで済んでいたものがシリンダー数分のコイルが必要になるのはトラブルの要因が増える気もします。

勿論全部が一気に壊れる事は無いと考えれば車を止めずに動かし続けられるという意味では信頼性の向上と言えるんでしょうかね...

でも汎用部品での構成が安心だなぁ...


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