ミニ1300 ドレスアップ日記 2013年9月12日 いよいよエンジン修理?(1)


どろろん煙幕ん
 タイトルに反応する人はオッサンです(笑)。

ヒーター関係の修理の後、ラジエーターも容量アップした物に交換し、水周りは一通りNEWになりました。
これで安心して..と思っていたら、エンジン始動時に数秒だけマフラーから煙を吹くように...
それ以降は全く出ないので、様子を見ながら使い続けていました。
しかしその煙が出る時間が少しずつ延びてきたので、修理の決断をしたのです。

恐らくはステムシール劣化によるものと推理し、部品を準備。
簡単にヘッド搭載のままの作業を目論むのでした。

しかし...

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ノーマルなエンジンルーム
 容量増しラジエーターになっている程度で、ノーマルなエンジンルームです。

この年代よりデスビが廃され、同時点火となっています。
クーラーもR134となり、少しだけ近代的に??

今回触るヘッド関係は殆ど変化はありません。

 

汚い...
 純正タペットカバーの後ろ側が結構オイルで汚れています。

プレス加工の純正タペットカバーは、どうもガスケットの収まりが今一つでジワジワ漏れるんですよね〜

   

 

タペットカバーを外すと

 こんな感じです。

ロッカーアームが結構ゴツいので、何となくチューンド?と思えてしまいますが、純正品です。
これを社外のリフト量が多くなるロッカーに交換すると、中速トルクが向上して良い感じになるんですが、今回はそこまで導入できません...

   

 

ツール
 これで簡単に済ませようと思ってました。

しかしミニのヘッドは小さく、使えませんでした。
L6は使えたんですけどね〜
という事はヘッド降ろさなければステムシールの交換は出来ないという訳です...


ロッカーアーム・アッシーを外します
 その前にプッシュロッドを外しましたが、両端のバルブ以外はバルブを押していない状態にしてロッカーアームを横にずらせば外せます。
両端はコッターピン(割りピン)で移動が規制されちゃいますので、ピンを外しアームを抜いてしまいます。

問題なのはクランクを手回ししながら、これらの作業を行いたいのですが、ミニはそのスペースすらありません...
そこで私は保存してある交換した古いファンベルトをクランクプーリーに巻き、手で絞りながら回しました。
重いけど、これで何とか回せます!



ヘッド摘出!
 OHV故に、カムも入ってませんし、構造は簡単なので降ろすのも簡単です♪

ただし鉄製ヘッドなので物凄く重たいです...
当然、降ろす前にはインマニとエキマニ、水周りのホース類を外すのですが、ここで発見...
インマニ(エキマニと一部共締め)ボルトの締め付けてあったトルクが非常に弱いのです。

これが引っ掛かるのですが...




取り外した重〜いヘッドです

 これでステムシールの交換は楽々です。

バルブの取り外しを開始!



なんじゃ、こりゃ...(汗)
 取り外したインテークバルブです。

物凄いカーボンの蓄積で、もはや原形も分からない状態です。
これじゃ良い吸気は望めません。



清掃後
 本来の姿はこれです。

8本全てを磨き上げるのは非常に苦労しました。
でも光ったバルブを見ると、何だかパワーアップするんじゃないかという希望的妄想が頭を過ります。



燃焼室
 燃焼室内面はやはり鋳肌が残って宜しく無いので、磨き上げます。
鉄だから形は整え易いものの、大変です〜



ついでに交換
 ヘッド右側に結合される、ステディロッドです。

エンジンの前後方向の揺れ(回転)を防止するものなんですが、ブッシュはガタガタで、かなりエンジンが暴れる状態でした。
今回は、強化タイプブッシュに交換します。

古いブッシュの抜き取りは径の合うソケットのコマで万力で挟み抜き出しました。
新品ブッシュは遊びも無く、ガッチリしています!



磨き終えた部品
 バルブ8個とヘッドを綺麗に掃除し、磨きました。

チューニング的要素は低いのである程度で止めてますが、ソコソコ光るので気持ちは良いもんです。



ここも
 各ポート(ミニの場合は吸気排気合計5個のポートです)も整形し、磨きました。
特に排気ポートのバルブステムガイド付近の形状が酷く、とてもスムーズな排気は望めそうにない形状です。

最低限の研磨でスムーズな形状に整形してやりました。
おかげで鉄粉だらけに...(笑)



その2に続きます
 簡単に済まそうという目論見は脆くも崩れ去り、ヘッドを降ろし、更にはポート整形と手間暇かかる作業となってしまいました。
仕事がちょうど忙しく、なかなか作業時間が確保できずに長期の作業となってしまいました。

それでも快調に直れば救われます。
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