箱スカ チューニング日記 2015年4月14日〜  スイッチパネルとリレーボックスの改修

 

 2005年に修正したリレーボックスですが、製作から10年が経過してスイッチパネルのスイッチ動作が悪化、また、その後に増加した電装品などもある事から再度の修正(作り直し)を行いました。

このリレーボックスを製作した理由は、古くなった車体配線を使わずに「最低限車を動かす部分」については新規製作、確実性の向上を考えたからです。
それに加え、現在使用している点火装置の「MDI」は注意書きに「風通しの良い場所に設置」というような事が書かれています。
通常はフロントグリル周辺が適した場所だと思われますが、万が一(サーキットでの軽いクラッシュ等)の場合にも機能が維持できるであろう室内への設置としたかったのです。

しかし室内では真夏には外気風による冷却が期待できずに、熱による電気回路部品の破損や暴走が心配です。
そこでパソコンなどで使用されているファンを流用して「強制空冷」としたのです。
それに加え、我が箱スカはバッテリーをヒーターのあった場所に移設しているため、室内にこのMDIを設置すれば電源ラインなどが最短の理想的流れとなり、簡潔になると考えたのです。
その後、長期に渡り点火系の故障が無いことから、強制空冷は効果有りと判断、今回同時にその効率を更に向上させる計画も立てたのでした。

 

 

 これが今までのリレーボックス(Ver.2)です。

MDIを冷却ファンで冷やし、リレー8個を装備。
12個のブレードヒューズはすぐ近くのバッテリーバスバーから12Vが供給され、極力ロスの無い電源ラインを形成しています。

ここからの出力はMILコネクターで車体へ
今回、これをもう少し修正(作り直し)します。

 

 

 製作開始!

アルミ「コ」の字のチャンネル材を側面に使用し、前面に同じくアルミパネルを使用するのは、前作と同様ですが、側面を少し厚くしました。
前作はMDIを中に入れると、ギリギリだったのでワンサイズアップして余裕を持たせました。

まずはコネクターの穴をホルソーで穴あけ。

 

 

 

 コネクターを仮置きするとこんな感じに。

前作は一部MILコネクターではない規格を使っていましたが、今回は全てMILコネクター化します!

結構高額ではありますが、慣れ親しんでいる信頼性ある部品ですので、ここはケチらずに。

 

 

 

 前面パネルはこのような形状にして、側面チャンネル材にリベット止めします。

この時はアルミTig溶接機を持ってなかったという事もありますが、リベット止めはお手軽で便利です♪

 


 MDIを取り付けるとこんな感じになります。

この上にファンを2個装着(前作Ver.1と2は1個)、パネルとの間に間隙を作り、そこを空気が流れるようにしました。

右半分にはリレーを12個(前作は8個)取り付け、電装品の増加に対応させると共に、使用したリレーは今回もPanasonic社製リレーですが、miniISO端子配列の物として部品の選択肢を広げました。




 冷却ファンとリレーを取り付け、ヒューズボックスを前作の下部から上部へ変更。

リレーの配線はこれだけ数があると大変...
見た目も美しく仕上げたいし...




 上が前作で、配線途中ですが下が今回の物です。

ヒューズボックスが上になった事でワイヤーが目立たずにスッキリしたと自画自賛(笑)。

その下に映っているのはautolookのフットレスト
運転席の同ペダルカバーと揃えました!




 リレーボックスはほぼ完成しましたので、今度はスイッチパネルの製作です。

2枚映ってますが、上の方は穴の配置に失敗してLEDインジケーターがメーターパネルに干渉してしまったものです...
その失敗を踏まえ、再度部品の配置を再検討して作ったのが、下の方です。




 上のパネルにビニールレザーを貼り付けて、スイッチとインジケーター類を取り付けて行きます。

一番左はキルスイッチで、Ver.1から一般的な「キー」は廃してプッシュスタートとしています。
そのプッシュスタートのスイッチも今回刷新して、より信頼性が高く、デザイン的にも気に入った物に変更しました。

その他のスイッチも統一感が出るようなスイッチを選択したのですが、この部品代だけでも結構な金額に...
それでもネットで注文できるので非常に助かりました!
時は金なり!!




 LEDインジケーターは12Vの物を赤、黄、緑で、ホルダーを別に用意し、色目を極力抑えました。
今回はメッキのLEDホルダーは使いたくなかったのです。

というのも、これだけの数を装着するとメッキでは少々煩過ぎと考えたのでした。

結果、黒のホルダーを選択して正解!!





 前作(右)と今回(左)との比較です。

前作は「極力シンプルに」と必要最低限のスイッチのみ取り付けましたが、今回は拡張性も考慮して10個に。

ちょっと多過ぎたかもしれません(笑)
でもまぁ、後から足すのは大変なので良しとします。




 そのスイッチパネルの裏は...

結構大変です(笑)
LEDインジケーターは、このパネルの各スイッチの端子に接続すれば、単純にスイッチ操作により点灯消灯して、配線も少なくて済むのですが、その場合、リレーが万が一動作しなくても点灯してしまう訳で...

そこでリレーからON信号を戻しているので、このような配線となっています...



 さて、これで終わり..と思ったものの、気になる部分が残っていました。

規格スイッチは置き換え出来ますが、例えばワイパースイッチ等のその車独自のスイッチは簡単には置き換えられません。
そのため純正をそのまま使用する訳ですが、本来の装着場所であるセンターコンソールは撤去しているため、ダッシュの骨にスイッチステーを取り付けて、そこに純正スイッチを装着していました。

機能的には全く問題が無いのですが、今回良い機会なのでそこも作り直す事に。
ホームセンターでアルミ板(平とカーペット押さえ用)を買ってきて組み合わせ、これをサブパネルとします。




 更についでなのでETCも新設したサブパネルに装着、シガーソケット、USB充電ソケット、電圧計(以上3点セットをバラして装着)、少しですが近代装備を施します(笑)



 パネルには同様にビニールレザーを貼り、こんな感じに。
これをダッシュ下に取り付けます。

因みに、部品の製造国から電圧計の精度が疑問だったのですが、デジタルテスターで確認したところ、何と非常に正確でした!
現在装着しているLAMCO製アナログ電圧計を外して、A/F計に変更する事も可能かもしれません。

今後検討予定です。



 サブパネルを取り付けた状態です。

運転席に座った視線からは見えない位置にしました。
重要なメーター類のみ目に入るようにしたかったので...

コラム下に見える配線はまだ整理していない状態ですので、完成後は見えなくなります。



 そして完成!!

この作業では車は何一つ速くもなりません...(笑)
しかしながら、信頼性の向上と、座った時、目に入る風景が良好になれば運転も楽しくなると思うのです。

あ、楽しむには早くエンジンオーバーホールも済ませて車検を取って公道復帰しませんとね...(汗)




 そんな感じで、コクピット周りは私の理想とする雰囲気になりました。
なるべくこの状態を維持して行きたいのですが、情報をより多く得ようとすればメーターも増える訳で、非常に難しいところです。

1つで多項目が表示できるデジタルや近代の物にすれば機能的には満たしますが、雰囲気が...

エンジンオーバーホール後にまた悩みたいと思います。

 





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