箱スカ チューニング日記 1998年5月23日  オイルフィルターの移設

 先日のサーキット走行会で油温の上昇に悩まされた私は、オイルクーラー設置を決意!!
早速準備にとりかかりました。

しかしながら、オイルクーラーも通常5万円前後します。
すぐに買える訳ではありません...
そこでオイルクーラーをいつでも装着出来るように準備する事にしました。
要はオイル取り出しのブロックを用意すれば良いのです。

 一般的にはオイルフィルターとの間に挟んで、そこからクーラーへのオイルを取り出す「サンドイッチ・タイプ」と、オイルフィルターを移設してその間からオイルを取り出す「フィルター移設タイプ」が考えられると思います。

今回私はフィルター移設タイプを選択、部品は「大森製」です。
今まではメーター関係共々「ラムコ製」を使用していたので、「大森製」は使用経験無し。
という事で性能、信頼性で一抹の不安はあったのですが、物は試し(笑)です。




オイル取り出しブロック装着
 ノーマルのオイルフィルターを外して、オイル取り出し用のブロックを取り付けます。
アルマイトの赤で結構格好良い(笑)。
オイルの取り出し口はニップルで、結構太いステンメッシュ・ホースが2本(各1m)付属しています。




フィルターブロック装着
 移設するフィルター用のブロックは、悩んだ挙げ句に左の写真の位置に設置しました。
因みに取扱い説明書には、純正フィルターの高さと同じ場所に設置するというような事が書かれています。
しかし今回、そのような場所への装着は物理的に不可能だったので、この位置(純正フィルター位置より高い位置)に設置しました。

このブロックには油圧及び油温の取り出し口が装備されています。
私はここにラムコ製の油圧計と油温計を装着しています。




完成
 という訳で完成です。
格好はグッドです!(笑)




不満に思ったところ
 アルマイト削り出しブロックに極太ステンメッシュホースと、なかなか格好の良いキットではありますが、どうしても我慢できなかった点が...
それはホースの接続カバーです。
写真の右側が付属の物です。
何と分割式のカバー(アルミ鋳物)で凝った造りではありますが、ちょっと...

 そこで左側のクランプ&カバーを買ってきました。アールズの「エコノフィット」と似たようなクランプの上から被せる「フィッティング風カバー」です。




装着後の感想
 さて、早速試走してみました。と言っても何も変わる事は無いはずなんですが...オイルリークのチェックというのが主目的です。
 暫く走って、いつもと違う事に気が付いたのです。「油温が上がらない」のです。
今までは走行時、水温85℃で油温90〜95℃という感じでした。しかし、今は60〜70℃までしか上がりません。「油温計のセンサーチューブ(ガス封入)が折れてガスが抜けたのか?」と思い、チェックしましたが、その様子はありません。
アイドル状態であれば油温は徐々に上がり、80℃くらいまで達しました。油温計の故障は無いと考えられそうです。
では何で??
 一つ考えたのは、ブロックが冷却効果を発揮したのでは?という事です。取り出し&フィルターで放熱性の良いアルミ材質が増えた事で、走行風によって冷却されるのかも...
しかしそんなに変わるものだろうか?...でも、もしそうであればこのままオイルクーラーを装着しないでもOKかもしれない!!
 という訳で現在様子見です。
それと、極太のステンメッシュホースもちょっと困っています。いえ、性能から言えば太い事は喜ばしいのですが、オイルクーラーとの接続や、出来れば交換したいフィッティングに合うサイズが無いようなのです。
現在通販カタログで検索中です。