箱スカ チューニング日記 1997年3月23日  メーターの増設

 エンジンのコンディション・チェックはやはり「メーター」ですよね。
特に油圧と油温はエンジンに非常に重要だと思うのです。
箱スカには純正で油圧計は付いていますが、さすがに30年近く前の純正品です、信頼性という意味では「?」です。デザイン等の雰囲気はそのままにしたいところですが、やはりこの部分は「機能」を優先させる事にします。



 これが純正(タコは社外品)メーターです。
時計は動きはするものの、進んだり遅れたり(笑)調整も効かず...
「チチチ...」というアナログ時計(勿論クォーツなんていうモダンなものでは無い)の音もお気に入りだったんですが...
 箱スカの場合、純正メーターが汎用のφ52と同サイズですので、そのまま入れ替えが可能なのです(ただしメーターフレーム等の小加工は必要)。
あまりゴテゴテとメーターを付けたくはないのです。
雰囲気は大切にしたいですからね。
そこで純正時計の場所に油温計を入れる事にしました。



 これがバラした時計です。
ここで問題は、この時計の前面には時刻調整用のノブが透明カバーを貫通しています。そのままでは油温計の前にノブが見えてしまいます。
 そこで、透明アクリル板でカバーを作ろうと思うのですが、イヤラシイ事に、この部分は反射防止の為か、微妙に彎曲しているのです。ですので、比較的薄いアクリル板を選択しました。



 これが加工方法です。
左の純正カバーのネジ穴部を残して切除します。
なぜここを残したかと言いますと、薄いアクリル板を装着するため、そのままでは反りが出てしまうので、押さえとして利用するためなんです。
 切り取ったネジ穴部分をアクリル板の上からメーターカバーに取り付けます。



 これは純正時計のベースです。
ラムコのメーターが付くように若干加工します。
電球とセンサーラインの逃げを作って、取り付け用のネジ穴を開けるだけです。



 そして装着風景です。
下側の油圧計はそのまま中身を入れ替えれば良かったのですが、上側の油温は、元々が時計だったため、透明フードに時刻調整用ノブの穴が開いてます。
そこでそのフードの周囲のみを残し、その中にアクリル板でフードを作りました。
 見た目には他の純正メーターと違和感無く仕上がっています。



 メーターカバーを装着して完成です。
やはり後付けのメーターの感度は良く、油圧計の針はタコに比例して跳ね上がります。
これならちょっとした不調も感知できる事でしょう。
左隅に映っているのは撚圧計と電流/電圧計です。
電気系統に不安がある古いクルマには必需品ですよね。
 このように充実したメーター類ですが、ただひとつ...
燃料計が...
正常に動かないんです(笑)。

常に満タンで...(笑)



 以上ですが、追加メーターを装着するに当たっての、注意点です。
私が個人的に感じている事なのですが、「メーターのメーカーは出来る限り統一する」という事です。
これはなぜかと申しますと、メーターはその指示の正確さは勿論ですが、走行中は数字を読むというよりも、針の位置、動き、を絵的に判断する事の方が多いと思います。
つまり、瞬時に今どの辺の領域(安全、注意、危険)にあるかを判断出来なければ意味が無いと思うのです。
 それには各メーターの表示の「雰囲気」が統一されていなければ難しいと思うのです。
勿論、全て同一メーカーで揃えるのは物理的に不可能な場合もありますが、可能な限り、メーカーを揃えるか、雰囲気の似たものにした方が、使い易いと私は思います。