箱スカ チューニング日記 2000年11月12日  ヒートプレート製作他

 ソレックスやウェーバーなどの多連キャブレター装着の場合、真下のエキマニからの熱を遮断するために『ヒートプレート』という物を装着するのが一般的です。

これは単なる板なので私は自作していたのですが、今までホームセンターで入手できる0.6mmのアルミ板を使用していました。この板は加工性は良い(ハサミで切れる)ものの、やはりそれなり(笑)で、見てくれも悪いのです。見える場所でも無いので構わないのですが、クラックも発見されたので今回しっかりとした物に作り直しました。

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 これが今までの状態。まぁ何も異常は無いのですが...

因みにヒートプレートはタコ足にステーを溶接し、そこに取り付けています。
市販のキャブに取り付けるタイプのヒートプレートではその効果が疑問(熱せられたプレートが取付け部を介してキャブを暖めてしまうのではないか?)なので...




 取り外した今までの自作ヒートプレートです。ペナペナなのでどれだけ遮熱しているかは疑問です(笑)が、タコ足には耐熱帯を巻いているので補助的なものです。
タコ足の熱気を上に流さないように遮るだけなら十分でしょう。




 しかしご覧のように曲げ部分でクラックが発生。ここにはクラックが予想されたのでストレスホールを開けてクラック予防していたのですが...




 そこで今回作り直した2分割式ヒートプレートです。
なぜ2分割かと申しますと、箱スカのエンジンルームは非常に狭くφ48のタコ足は結構場所を取っています。
このタコ足を覆ってしまう大きさが欲しかったので、以前上記のヒートプレートを大きく作りました。
ところが大きすぎて装着が困難に...(笑) 
そこで2分割としました。




 装着するとこんな感じです。板厚も1mmで材質は超々ジュラルミンです!かなり硬い材質なので振動によるクラックが心配なのですが、両端の裏側にリブを追加して振動吸収&取付け補強としました。

タコ足の熱気はラジエータファンでプレートの下を後方に流されます。
画像下側に伸びるステンメッシュホースは??




 ブローバイのホースです。トップの画像を見て頂くとキャブ前方にアルミ製のオイルキャッチタンクがあります。今回、それを移設してしまいます。

理由はキャブに外気を当てたいので邪魔なキャッチタンクを移動したいのです。

でも2リッターの大きなキャッチタンクはどこに...?




 これはそのキャッチタンクのドレンボルトです。

この頭にドリルで穴を開けます。




でもってワイヤーロックをかけます。

何でこんな事をしたかと申しますと、キャッチタンクをエンジンルームから出してしまうからなんです。
もし万が一ドレンが弛んで多少ではありますがオイルが漏れるとイヤですので...

因に私が仕事で整備してるヘリは至る所ワイヤーロックされてます。




 という事で、キャッチタンクはこんな所に付けました〜!(笑)
タイヤはギリギリ当りません。
さらに取付け位置が大幅に下がった事で低重心化したとも言えます(笑)。
タイヤハウスから見えるので、誰かに聞かれたら『ドライサンプのタンクですよ〜』と言っておこう?(笑)



 

 と、性能には直接関係無い作業ではありますが、エンジンルームの中の空気の流れを考えて、こんな事をしてみました。
周囲の電装品も場所を考えて整理したいですし、反対側にあるバッテリーもトランク内に移動したいところです。