箱スカ チューニング日記 1999年12月27日  インマニのベアリング化

インマニベアリング化の訳

 私が装着しているキャブレター用のインテークマニホールドですが、ごく一般的な市販品です。
キャブを動かす為のシャフトが中央に走りその軸受けには白い樹脂のブッシングが使われています。
この状態で問題は無い..いえ、無かったのですが、使用時間が経過したものは白いブッシングが磨耗し、ガタが大きくなっているのです。
これでは折角キャブへのリンケージをピロボール化してもその効果は半減してしまいます...

そこでこの軸受けの改良を考えたという訳です。
回転部分に適するのは当然ボール(またはローラー)ベアリングです。
しかしインマニの軸受け部は余分な肉も少なく一般的な10mm径シャフトに合う内径10mmのボールベアリングは外径が大きく、インマニの軸受け部分に入り切らないのです...

内径10mmで外径が小さいベアリング...
しかも容易に入手出来て『安い』物...

ありました!!

通常5,000rpm以上で、衝撃に耐えながら使用され、安く、容易に入手出来るベアリングが!!

※ 作業日付けと掲載日付けが大きく異なっていますが、耐久性の心配もあり装着して様子を見ていたので掲載が遅くなりました。問題無しと判断し、自信を持ってお勧めできるので掲載に踏み切りました。



ブッシングからベアリングへ

 左が標準状態の樹脂ブッシングです(このタイプは多いと思いますので皆さんのインマニのシャフトのガタも確認してみて下さい)。

右が今回使用するベアリングです。内径10外径15で、これを一ケ所にダブルで装着します。



完成
 ちょっとピンボケですが、御勘弁を...

元々付いていたインマニのブッシングは外径が14mmでした。
このベアリングは外径15mmですので1mmボーリング(笑)します。
15mmのドリルで揉んでやるか、リューターで拡大研摩するかです。
本当はストレートリーマーで仕上げるのがベストですが、そんな物持って無いですし...(欲しい...)
 念のため上部にベアリングを押さえるための押しネジを付けました。



操作感は...
ベアリング化したスロットルシャフトの使用感ですが、予想通り、ガタは皆無、動きも断然軽くなり『右足直結のアクセル』となりました!!

当初心配していた『耐久性』も約1年経過した現在も全く問題ありません。
 また、今までアクセルワイヤー(私の箱スカは『GT』なのでリンケージでは無くワイヤーなのです)の外皮が押し潰され芯線が正常なのにワイヤーを交換せざるを得ないというトラブルが比較的短い周期で起きていました。
これは、ソレックスのバタフライを開ける力のためにワイヤーの被服が負けてしまうからだと思うのです。
リターンスプリングの荷重は極力低くセットしているのですが...

ところがベアリング化してからというもの、ワイヤーのトラブルはパタリと止みました。
フリクションの低減が効いた物と考えています。
これは副産物です。

 肝心のベアリングですが、これが何かは見る方が見ればお察しが付くと思います 。
どうしても知りたい方はこっそりメール下さればお教えいたします。