箱スカ チューニング日記 2001年1月28日 アクセルペダル・シャフトのベアリング化

作業の経緯は
 今日はアクセルペダルの再加工とアクセルペダル・シャフトのベアリング化を行いました。

私の箱スカは元々は『オルガン式』ペダルでしたが、操作感が良く無いので吊り下げ式に変更しておりました。
当初はロッドにネジ止めするだけの市販品を使用していましたが、これだとペダルのみが空転してしまい、とても正確なアクセリングなど出来ません...

そこで汎用のステンレス板(ホームセンターで入手)をロッドに溶接、そこに『被せ式ペダル』をネジ止めする事によって空転しないペダルにしていたのです。

 今回、たまたま別のクルマのペダル加工をするついでに、自分のペダルも少し改良を加えました。
さらにこのアクセル・ペダル・ロッドは鉄製の台座に穴が空いているだけの物ですが、ここをベアリング軸受け化する事にしたのです。

これが初期作品
こんなステンレス板(ま、メジャーなエーモンステーです(笑))をアクセル・ロッドに溶接して、この上に『Autolook製』ペダルをネジ止めしておりました。
機能上は全く問題無かったのですが、ステン板が少々大きくてペダルからハミ出しており、ちょっと見栄えが...(笑)
さらにロッド一式を外して板の溶接を改めて見てみると酷いの何のって...(笑)
これを製作したのは、溶接機を購入して間も無い頃でしたので、私の溶接の腕もまったく下手だったんでしょう(今でもなかなか満足行く溶接は難しいですが)。
思い切って作り直します!!



ノーマル状態
 これがハコスカGT(キャブがワイヤー式)のアクセル部分です。

元々のオルガン式ペダルは床から生えており、写真下側の曲がった部分を押す構造です。
上側には切れ込みが入り、そこにアクセルワイヤーのタイコが入り、抜け防止のキャップが装着される構造です。
 今回の作業メニューは下部への台座溶接と、このロッドのシャフト部分軸受けのベアリング化です。



下部の加工
 
 ここは丁度ノーマルオルガンペダルの裏側があたる部分です。
前述のネジ止めアクセルペダルはこの部分(画像は加工後なので平らですが、本来は丸棒のままです)にΩ型のステーで締め込むだけですので、強い力では空転してしまう訳です。

そこでここに台座(板)を溶接してキッチリとしたアクセルにするのです。
まずは台座溶接部を平らに削ります。丸棒のままでも溶接出来ない事は無いのですが、点より面の方が強度ありますしね。
ただし、この角度は良く検討して行わないとおかしな角度のアクセルペダルとなってしまいますので注意が必要です。



台座の製作
 台座は廃材のステー(鉄製)より切り出しました。
さらに上に固定するペダルのアールに合わせて予め若干曲げておきました。
2つの穴はそのペダルの固定用です。



台座の溶接

 こんな感じで溶接しました。

毎度の事ですが、溶接の技術レベルは相変わらず低いです...(汗)



軸受けの加工
 これがベアリング化した軸受けです。

まず使用したベアリングは内径φ8mm、外径φ14mmのボールベアリング。
それに合わせて元々φ8mmの穴だった物を14mmに拡大します。
これでベアリングが入る訳です。
しかし、これでは入ってもそのまま内側に抜けてしまいます。
そこでアルミでカラーを製作、ベアリングが内側に抜けるのを防止します。
その後ワッシャーとスナップリングで固定して完成!!

あ、もちろん簡単に塗装してやりました。



完成図
 最後にお気に入りのオートルック製アクセルペダルを皿ビスで固定して完成です!!
これなら動きもスムーズになり、『足』というよりも『指』に反応するアクセリングが可能になります。
 しかし...
このペダルを固定しているボディ側の鉄板が非常に薄く、ペダル全体が動いてしまいます...
今度はボディ側の補強が必要のようです(汗)



操作感
 早速『試走』を行いましたが、以前に比べて明かにアクセルの動きがスムーズになりました。
足の指先を少し動かしただけでタコメーターの針が変化します!!
慣れないと敏感過ぎるくらいですが、慣れてしまえば非常に良い感じで走る事が出来ます。
こんな事をしても速くもなる訳でも、見た目が格好良くなる訳でもありませんが、常にドライバーのカラダに接してクルマをコントロールしている部分だけに精度良くしてやりたい物だと思います。

 好感触が得られたので次期バージョン?はベアリングの受けを本格的な物にして更に精度向上を目指すつもりです。
 
 
(終わり)