有限Z 作業日記 1998年3月26日(木)

 今シーズンの筑波K&Kクラブマンズ・ミーティング第一戦も、あと一ヶ月となりました。
我々有限チームも今年は「結果」を残す事を目標に、作業を開始しました。
既に他のレースでは結果も出し、熟成されている感の有る有限Zではありますが、前回発生したマイナー
トラブルの対策と、「見てくれ」の向上(笑)を目指します。

 で、本日は前回完全に滑ってしまったクラッチの交換と、インパネの製作です。
インパネはラップタイムには関係ありませんが、やはり折角のレースです。「雰囲気」を楽しみたいので、
タコメーターの視認性を向上させつつ、「格好良く」作り替えます。
今日は相棒の「わんこ氏」も合流、昼飯&今後の方針を打ち合わせし、午後の時間だけ作業を行いました。
わんこ氏にはクラッチを作業してもらい、私はインパネの製作に入ります。

クラッチはさすがに「強化品」等というものは存在しないので純正ノーマルを使用します。今回交換する
クラッチは、6時間耐久を3戦、1時間耐久を3戦、合計21時間、距離にして約700km程使用。
もう少し使えても良いのでは?と思いましたが、何分元々360ccノーマルに合わせた設計です。2割増し
の排気量でパワーアップしている事と、苛酷な使用状況を考えれば仕方ないのかもしれません...
インパネは思案した挙げ句、少々凝った形状を考えました。詳しくは完成してのお楽しみです。


作業開始
 いよいよ作業開始。箱スカを外に追い出してレーシングZを入れ
ます。隣に見えるのは修理作業が途中で止まっている街乗りZ号。
こいつも早く直したいんですが、時間が...
 レーシングZには移動&保管用に165の12インチタイヤが付いて
いますので少々、いやかなり貧相ですね(笑)


エンジン降ろし
 わんこ氏がクラッチ交換のためのエンジン降ろしにかかります。
こういう時に以前苦労して行ったエンジンルームの環境整備(笑)が効果を発揮します(エンジンを降ろす事を念頭に入れ、エンジンルームの余分な物を可能な限り取り去り配線も引き直し、エンジンが直ぐに降ろせる様、作業性を向上させてあるんです→かなり大変な作業でした)。
「エンジンを降ろす」というと大仕事のようですが、このEAエンジンの場合、オールアルミの2気筒です。1人で持ち上げられる位なんです。


EAエンジン
 車から降りたエンジン。
 「バイクのような」、というよりも「バイクより小さい」という表現が適切な可愛いエンジンです。
こいつが10,000rpmで回るんです。面白いですよ〜。


クラッチ交換
 クラッチを外しにかかる わんこ氏。
わんこ氏は当日、以前1万円という値段で手に入れたBMW635の歯医者..廃車手続きをしてきたそうです。次なる遊び車はシュニッツァー635!こいつは30万円!!現在修理&レストア中で、当日は代車の旧デリカで登場。いつもは縦目ベンツですが、こいつもG/K抜けでお休み中(笑)。汚れたツナギから氏のハマリ具合が想像できる事と思います。クラッチ交換は実は初挑戦(笑)だそうで、大汗をかきながら一生懸命作業してくれました。


インパネ製作1
 一方私は、シコシコとインパネの製作に励んでおりました。
写真は適切な作業方法ではありませんので(笑)良い子は真似しないで下さい(笑)。
 しかし重症花粉症患者である私は、この季節は「地獄」であります。目は痒くて、クシャミの連発...
春なんてキライだ!!(笑)


インパネ製作2
 仮組みしてみたところです。
現物合わせの作業ですので、なかなか捗りません。物を前にして
「う〜〜〜ん」と唸っている時間の方が長いくらいです。
本当はFRPを使ったコンポジット(複合材)にしようと思っていたのですが、時間的に難しそうなので、無難にジュラルミンでの製作に決めました。タコメーターの視認性向上、スイッチの操作性向上、トラブルに対しての整備性向上を考えています。
本当は「STACK」のマルチメーターでも入れたい所ですが(笑)。


 今日の作業はここで終わりです。時間にして3時間程でした。レースまであと1月...気合い入れないとなぁ...