ミニ1300 ドレスアップ日記 201311月07日 謎のエンジンストール


ヘッド軽オーバーホール後の新たな不具合
 ヘッド搭載状態でのステムシール交換のつもりが、結局ヘッド降ろしてポート磨いたり(笑)に発展したオーバーホール作業でしたが、それも無事終了し試走です!

ポート整形や高効率のエアクリーナー交換の恩恵もあって、非常に良い感じに♪
NA車故に僅かな変化ですが、自分の手で行った作業なんで嬉しいんですよね〜

と、浮かれて走っていると、信号待ちでブレーキをかけ停止する度にエンジンがストール...
AT車なので非常に困ります。

早速戻って原因探求です。

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症状は...
 症状はこんな感じです。

停止のためにアクセルから足を離し、ブレーキを踏み速度が落ちて行きます。
停止寸前の速度でミニのATはなかなか駆動力を解放せず、一時的に500〜600rpm程度に落ち込むのですが、この時にそのままストールしてしまいます。

という事はアイドル域の回転数制御が異常?

このミニのインジェクションモデルの吸気系統は独特で、その一つにステッパーモーターによるアイドル制御があり、ステッピングモーターでダイレクトにスロットルバルブのアイドル域をコントロールして回転制御するというものなんです。

良いんだか悪いんだか分かりません(多分悪いんでしょう(笑))機構ですが、とりあえずココを疑って作業開始!

 

貧乏性も役に立つ?
 今現在、セカンドカーとしてミニに乗るようになり11年を超えているのですが、セカンドカー故にパーツはそれ程?持っていません。
しかしなぜかステッパーモーターが装着されているスロットルボディは2個在庫がありました(笑)。
10年目にして活躍か??

摘出にかかります。

   

 

摘出完了

 作業は難しくなく、ただネジを外せばモーター部が取り出せますので省略。

こんな感じでモーターがカムを回し、そのカムでプランジャーを動かしスロットルバルブをコントロールしています。

厳重な防水防塵では無さそうなんで、たまに開けて掃除やグリスアップした方が良さそうな構造です。

   

 

動作の模様
 現状の動きの確認です。

社外の整備書やネット上などにはこのステッパーモーターの基準位置設定方法(リセット)が記載されていたんですが、私の場合それらを行っても変化ありませんでした。
というか、その方法も疑問...

色々試して発見したのが、IGをON−OFF−ONでステッパーモーターは全行程動いて中心に戻るという事。
コレがリセットになっているのでは??


モーター比較
 現車のモーターと、ストック品を比較。

水の浸入などで多少の汚れはあるものの、どれも大差無いのですが、一番綺麗な物を清掃し、カム部分とプランジャー部をグリスアップし交換しました。

因みに上記方法で動作確認しても差はありませんでした。



だがしかし!!
 疑いのあるステッパーモーターも交換し、再度試走です!

ところが、症状は変わりません...

という事は別の原因が?
吸気系でのトラブルで多いのがバキューム系統なんですが、ここは何度も不具合を経験しているので、既に交換済み。
そこが異常というのも考え難いのですが...

しかし他に原因が考えられないので再度確認のためバキュームホースを全て外してみました。




もしかしたら?

 新品に交換済みのバキューム系なんですが、じっと眺めていたら一つ気になる事が...

L字のニップルなんですが、これがどうも良くないんじゃないか?と。
そこで、純正形状のホースでは無く、完全自作する事に。
ホームセンター(ジョイフルホンダ)で細いエアホースを買って来ました。



純正(互換)品との違いは
 左が純正品(互換)、右が汎用ホースです。

内外径共に一回り太くなりますが、問題ないでしょう。
ここに汎用品のバキュームホース(ゴム製)を差し込みます。



こんな感じ
 上が今回製作した物、下が純正互換品です。

コスト的には圧倒的に上が...
当然耐久性も期待できるでしょう。

ここは定期交換部品と言っても良いくらいの物なので、作った方が格段に安く、しかも信頼性のある物が出来るはずです。
不調のミニはこのホースが切れてたり穴開いていたりする場合が多いのでご参考に♪
 このような感じでバキューム系統を一新したら正常になり、ストールもしなくなりました。

エンジン制御の肝な部分が頼りないのは何とも..ではありますが、手を加えて信頼性や耐久性の向上が見込めるという点ではイジり甲斐がある車と言えるかもしれませんね。






機能面では落ち着いてきましたので...
 
外観に着手か?
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