ミニ1300 ドレスアップ日記 2004年4月4日 レカロシート装着

レカロ??
 車の室内のイメージを変える場合、シートとステアリング交換は一般的ですが、イギリス車であるミニの定番シートはコブラ、ステアリングはモトリタなど、車体と同じくイギリス製の製品ではないかと思います。
まぁその国にはその国のパーツが似合うのは当然の事ではありますが...

我がミニの最初のシートは純正のグレーの格好悪いシート...
あまりにも耐えられない(笑)ので友人の部品取りミニに付いていた黒い純正シートと内装ごと交換済みです。
内装をイジる時に当然、このシートの交換も考えました。
特にコブラのローバックシートはミニの雰囲気、サイズにもマッチする事は間違いありません。
私自身はハチロク時代にコブラシートを装着していた事もあって、どんな感じのシートかも理解しておりました。

しかしこのミニは敢えてノーマルシートのままで乗ろうと、当初は考えておりました。
その理由はミニのコンパクトな室内には純正の小さなシートがサイズ的には一番だと思ったからなのです。
形だけのヘッドレスト(肩くらいに位置する:イギリス人の座高は極端に低いのか?(笑))も不安だったりしたのですが、上半身が開放的な感じは良かったので...

ですが、その考えも変更せざるを得なくなったのです。
それは...
『腰が痛い..』
そうなんです、私は特に腰痛持ちという訳ではないのですが、このミニで一気に400km以上移動したりすると腰に相当な負担がかかるのです...
どうもシート座面の柔らかさ(と言うよりも「ダンピング」作用が無い感じで、身体がいつまでも揺れる)が原因のようで、路面のギャップで身体がシートの上で何度も跳ねて、その着地(笑)の度に腰に負担がかかる感じなのです。

考えてみれば先代ダメダメ車(足車)であるVW-JETTAはドイツ車故にシートもノーマルでもそこそこ良く出来た物でしたし、先々代のクラウンワゴンツインターボは他車流用の純正レカロでした。
ほぼサーキット専用マシンの仕様である箱スカですらレカロのフルバケで疲れ知らずです。
必然的に経験からレカロ化が体には一番という結論に...

勿論、ミニにレカロという組み合わせは一般的には「邪道」だと思います。
しかし、私にとってのミニはあくまでも快適且つ楽しい長距離移動マシンなので、 機能優先でレカロ化を決定しました!!

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とは言ったものの...
 小さいミニに果たして大きなレカロが入るのか?、これまた疑問です(爆)。
手持ちの雑誌を片っ端からめくり、レカロ装着のミニがあるかどうかを探しましたが、私の持っている資料の範囲では発見する事が出来ませんでした...(汗)
それでも似たようなシートを入れたミニの写真などを検証した結果、
 
『多分入るだろう』

という希望(楽観)的予測の元、シート交換を決意しました。

しかしここで問題が...
ミニの純正シートは後席への乗り降りはシート座面全体を前方に倒す跳ね上げタイプです。
一般的なサイズの(ミニ純正より座高の高い)シートに変更すると室内サイズ的に絶対に跳ね上げは無理です(笑)。
となりますと実質2シーターになってしまいます。

通常はそれでも困りませんが、このミニは私のセカンドカーであると共に我が家で唯一の4人乗れる車なのです。
年老いた両親を乗せての移動もあるので、後席への無理の無いアクセスは何としても確保しなければなりません。
そこで、Lシリーズならばバックレストを前に倒す場合、バックレスト全体が前方に少し移動するため後部座席へのアクセスも十分可能ではないか?と思ったのです。

中古パーツ屋でレカロ以外のシートも見て回ったのですが、このような機構のシートは他にありませんでした。
結果的には必然的にレカロに決まってしまう事となりました。

さて、早速シートとシートレールを探します。
勿論ネットオークションでの中古です。

シートレールはレカロ純正ミニ用(という事はこれで「絶対に入る」という確証にもなった訳ですが(笑))左右と、メーカー不明の物を運転席用に1つ入手、シートの方は黒一色にこだわって探し、無事LSのセットを入手する事が出来ました。
このメーカー不明のレールはオフセットタイプで車体センターに5cm程度寄る構造です。
これが非常に具合良く、純正の「体が少し左を向く」運転姿勢から一般的な真っ直ぐ前を向く姿勢に変わりました。
ペダルの操作も違和感がなくなりました。

さらにシートの売主さんは比較的近所でしたので箱スカで受け取りに行ったところ、以前同じ赤の箱スカに乗られていたとの事、奥様も出ていらして箱スカを見て懐かしんでおられました。
これも何かの縁なんでしょう(笑)。

 

まずは運転席だけ
 後席の乗り降りが不可能な場合、最悪運転席だけレカロにする事を考えていました。
残りの1脚は箱スカの助手席にでもと...

とりあえず運転席のみ装着してみます。
シート右側がかなりスペースがあるのが分かると思いますが、この分左に寄った訳です。
そのためサイドブレーキレバーがシートに少し干渉したので手で曲げてOK!(笑)

 

両方!
 運転席を動かしてみて、後席へのアクセスも十分に可能という事が判明したので両方装着してみました。

室内一杯一杯(笑)にシートが入っていますが、ネットレストのために然程圧迫感も無く、まずますといった感じです。
また、一般的にレカロシートに交換した場合にはノーマル時に比べ、座面が上がってしまう事が多いのですがミニに関しては下がりました。

結果、スポーティー(笑)なポジションに!!

 

 

 

インプレッション

 早速ミニに乗り込み乗り心地をチェックします!

まず直ぐにダンピングの効いた固めの座面にニンマリ(笑)しました。
これならば路面のギャップを越えても体が飛びません(笑)。
また、比較的サイドのサポートが少ないLSですが、ミニ純正に比べれば雲泥の差、コーナーも体が暴れる事無く操作に集中出来るようになり、ますますワインディングが楽しくなりました!

長距離に関してですが、これはもう文句無く最高と言って良いでしょう!!
今までは高速道路を400km程度走破した後は体がガタガタ(笑)だったのですが、1,000kmの移動でも腰が痛くなる事も無く、非常に快適です!!

シートが室内空間を占める割合が大きくなってはしまいましたが、機能を考えれば大正解だったと思います。

この後、ステアリングをイタルボランテのフォーメルに変更したので室内はドイツ、イタリア、イギリスと多国籍軍化しております...

 

 

 

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