箱スカ チューニング日記 1998年9月11日  ピロアッパーマウントの加工

 今、箱スカに装着しているピロ・アッパー・マウントなんですが、某有名L型エンジン専門店で購入したものです。勿論、出所はいっしょですけどね、こういう物は。
 当時の事を回想しますと...
いざ装着してみようとしたら、ボディに入らないのです...どうやら3本の取り付けボルトのピッチが違うようです。おまけに調整方向がポジキャン方向に多くあって、向きが180度逆です!!
早速店に問い合わせた所、
「ボデイ側を削って下さい。向きはS130用の流用ですから仕方ないんです」
と、あっさり...(笑)
仕方ないのでボディ側を少し削って装着し、使用していました。キャンバー調整については、何とか丁度良い角度までは動いたので、それで妥協していました。
 しかし、最近になって筑波などを走ると、キャンバー角度をもう少しつけてみたい(タイヤの減り具合=接地状況を見て)、と思うようになり、その対処を迫られました。
 という事で加工します。

 これが加工前です。ポジキャン側(画面下方向)に調整しろが多くあるのがお判り頂けると思います。つまり本来の向きと180度逆な訳です...現状が最大キャンバー角の状態。
これをもっと調整できるようにしなければならないのです。
この様子を見て考えたのは、3本のスタッドボルトの位置関係を180度変えて、マウント自体が逆に向くようにしてやれば、良い訳で、それなら簡単な加工で済むはずです。

 ところが...
外して再度観察すると、マウントは3角形になっており、スタッドボルトはその頂点部分にあります。
という事は、そのボルトを180度ずらすにはベースが無い部分になってしまうのです...この方法はダメです。
 仕方ないので穴自体を延ばす事にしました。

 工具はリューターと超硬刃です。中央の穴を画面向かって右方向に延ばしてやれば、より多くキャンバー角をつける事ができる訳です。
このマウントは恐らくジュラルミン材と思われ、結構硬く削るのは大変です。

 これが完成品です。
銀色の板は、マウントに隙間が出来るので、それを塞ぐ為に作りました。タイヤハウスとエンジンルームがスルーになってしまうので、巻き上げる石や水しぶきがアッパーマウントを通過してしまうからです。
 装着後、試走してみましたが異常も無く、OK。
あとはサーキットで角度の調整をするだけです。