箱スカ チューニング日記 2003年04月17日

ピロテンションロッドの装着

 

足周りの性能向上を!!
 私の箱スカの前脚ですが、少しでもシャッキリさせたいと思い、ロアアーム以外はウレタンブッシュに交換済みでした。
コーナーを重視するのであればフルピロの足などというのも考えられるのですが、元々は買い物〜サーキットまで使えるように、という目標で作ってきた車ですので、ウレタンブッシュで留めておいたのです。
しかしながら今現在はもう少しターゲットを絞り込んでも良い環境なので、思い切って
『ピロテンションロッドを導入』
する事にしました。
ダイレクト感を増す目的もあるのですが、何よりキャスター角の調整が可能である事、更には現在のノーマルテンションロッドが根元付近で曲がっている(笑)という事を考えての導入です。

素人考えなのですが、ノーマル長さのテンションロッドでは、車高が著しく下がっている場合、ロッドのロアアーム側先端は手前に近付く、つまりキャスターが立つ方向なんじゃないかと...
まぁコーナー重視であれば立てる方向でも良いとは思いますが、セッティングの始めの段階としては、ノーマル(に近い)数値から始めたいのです。

そこで長さ調整=キャスター角調整の効くピロテンションロッドを思い切って購入しました(5割引セールですが(笑))。
果たして効果の程は...
 
画像をクリックすると拡大画像が表示されます。

 

 上がノーマルテンションロッド+ウレタンブッシュ、下がピロテンションロッドです。
購入したピロテンションは何でも他の物より太いらしいです。
そう言われて見ればゴツいです。

 

 これはピロテンションのピロ部分。
ピロボールにはダストブーツが被さっているので、街乗りでもある程度耐久性がありそうです。
先端にはスチール削りだしのスペーサーでガッチリボディに装着されます。
しかし各部のネジピッチが荒く、ちょっと気になります(ピッチが荒い=ネジ接触面積が少ない=ネジ強度が低い)。
車用であれば細目ピッチであって欲しいのですが...

 

 とまぁ、少々不安はあるものの、安いので諦めて(笑)装着します。
ノーマルテンションロッドの基準長はブッシュ中心〜最後端のネジ穴(ロアアーム結合ボルトの穴)まで435mmとの事。
そこで車高ダウンによるテンションロッド変位を考慮して430mmに設定..って根拠は無いんですが(笑)、何となくこんな感じかな?というレベルです。
そのうちに正確にアライメント調整したいです。

 

効果は!?
 まずは街乗りでの感じですが、翌日に迫ったサーキット走行会のため、15インチのRE540S(前後225/50-15)で走った所、非常に落ち着いた感じ(当車比(笑))になりました。
今までは幅広でサイドウォールの硬いタイヤのために、路面の凹凸に過敏で街乗りはしたくないくらいでした。何しろ片手運転ですら困難なのです...

ところがピロテンションに交換(というよりもキャスターを今までよりも付けた事が要因とは思いますが)してからはその度合いがかなり低くなったのです。
相変わらす酷い轍(わだち)では車が勝手に左右に暴れますが、大分楽にはなりました。
更にトーインやキャンバー角の調整でもっと良い方向に持って行けるかもしれません。

次にサーキットですが、ブレーキングでの安定性が向上しました!!
感覚的にはブレーキング時のフロントの『座り』が良くなったように感じます。余計な動きが無くなったというか、非常に安定しているのです。
想像するに、今まではサーキットでの高μ路面+225サイズのSタイヤのハードブレーキングのため、ウレタンブッシュとは言え多少の動きがあったはずです。即ち、ロアアームも前後に動いていたのではないかと...

それがピロ化によって無駄な動きが無くなって落ち着いたのかもしれません。
今後はアライメントをキッチリ取ったり、各部リンクのリフレッシュなども行いたいです。
4ドアの箱スカは2ドアの箱スカや、増してやZなどに比べ、コーナーは不得手ではありますが、少しでも曲がる足にしてサーキットのタイムアップを目指したいです!!

 

 

※チューニング、修理等についての内容、理論等についてはこの記載事項が全て正しいというものではありません。色々な情報、資料、経験を元に私が個人的に判断したもので、私のクルマに有益なチューニングであっても全てのクルマにおいて通用するとは限りませんのでご注意下さい。また、当ホームページ記事を参考にした事によって生じた損害等は補償いたしかねますので個人の責任、判断においての作業をお願い申し上げます。
 皆様のノウハウや参考意見などございましたらお知らせ頂ければ幸いです。